2015年1月26日 (仮訳)ウラベニガサ科の系統:分類および形質の進化 Justo, A. et al., 2011. Phylogeny of the Pluteaceae (Agaricales, Basidiomycota): taxonomy and character evolution. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614610001595 [Accessed January 26, 2015]. 【R3-01500】2015/01/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ウラベニガサ科菌類の3遺伝子領域に基づく分子系統解析を行い、Volvariella属が多系統群であることを示すとともに、新属Volvopluteusを提唱した。 Pluteus、Volvariella、Volvopluteusの3属は担子胞子のサイズや傘表皮構造などの形態形質により区別された。 Pluteus属の属内分類に用いられるメチュロイドや傘表皮構造などの形態形質の進化を検討し、一部の分類群が系統を反映していないことを示した。 (新組み合わせ) Volvopluteus gloiocephalus (DC.: Fr.) Vizzini, Contu & Justo オオフクロタケ 旧名:Volvariella gloiocephala (DC.: Fr.) Boekhout & Enderle(無効名) (基礎異名はAgaricus gloiocephalus DC) 【よく似た種との区別】 Volvopluteus earlei ヨーロッパに分布する 傘表皮がゼラチン質 nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じプルテオイド・クレードに含まれる) nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Volvariella insignis 本種と異なり全ての大陸に分布するのではなくアフリカのみから知られている 本種と異なり傘が暗褐色 (新組み合わせ) Volvopluteus earlei (Murrill) Vizzini, Contu & Justo 旧名:Volvariella earlei (Murrill) Shaffer(基礎異名はVolvariopsis earlei Murrill) 【よく似た種との区別】 Volvopluteus gloiocephalus(オオフクロタケ) ヨーロッパに分布する 傘表皮がゼラチン質 nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じプルテオイド・クレードに含まれる) nrSSU+ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Volvopluteus michiganensis (A.H. Sm.) Justo & Minnis 旧名:Pluteus michiganensis A.H. Sm.